歯科

【虫歯の治療(一般歯科)】

虫歯とは、お口の中にいる細菌が酸を出し、歯を溶かす現象です。この現象を脱灰と言います。歯の表面にあるエナメル質は主にリン酸とカルシウムからできています。そして、唾液の中にもカルシウムは含まれていますので、細菌の出す酸によって歯の表面が溶かされでも、唾液に含まれるカルシウムによって補われるのです。この現象を再石灰化といいます。この働きによって、歯の表面だけが溶かされる初期段階の虫歯は、削る治療をしなくても自然と元に戻ることがわかっています。

しかし、細菌のエサとなる砂糖を頻繁に摂取したり、歯を磨く頻度が少ないと脱灰が進み、再石灰化が追い付かないので、歯の表面だけでなく内部の象牙質まで虫歯が進行してしまいます。ここまで進行するともう自然に治ることはありませんので、悪い部分を削って人工物での補修が必要になります。材料によってはレジンという合成樹脂とか金属を用いることになります。これを歯科の専門用語では“充填”と言います。

虫歯がさらに進行し、歯髄(俗にいう歯の神経)まで到達してしまった場合は、ばい菌によって感染した歯髄を除去し、歯髄のあったところに薬剤を充填します。この一連の処置を“歯内療法”といいます。

崩壊した歯の一部を人工物で置き換えたり、あるいは歯の崩壊が著しい場合は、金属などで土台を構築してからかぶせ物を装着して機能の回復を図ります。このことを歯冠修復といいます。

【小児歯科】

岡田歯科医院では、乳幼児からの成長に調和した診療を心がけています。子供はむし歯になりやすいことで知られます。その理由のひとつが、生えて間もない歯は十分に硬くなっておらず、歯が生えてから石灰化が完全にすすむまでに2~4年かかるからです。また、砂糖を含んだ飲料やお菓子を好むことも要因として挙げられます。
また、乳歯の虫歯で特徴的な要因は、保護者の方による歯磨きの開始が遅いこと、離乳時期が遅いこと、離乳した後も哺乳瓶にジュースを入れて与えること(これが原因でなる虫歯を哺乳瓶う蝕といいます。) 、フッ化物配合歯磨剤(フッ素が入った歯磨き粉)の利用開始時期が遅いことなどが挙げられます。 子供の永久歯の虫歯で特徴的な要因は、子供が自分で歯みがきを行う場合、奥歯や新しく生えた歯で磨き残しが出来ることが挙げられます。子供の虫歯の8割以上が、歯ブラシの届かない臼歯(奥歯)の溝(小窩裂溝)から発生しているというデータもあります。
このような理由から、子供の虫歯は、保護者の方が仕上げ磨きをしてあげたり、お菓子やジュースを決まった時間に与えるなど、生活環境を改善することで大きく減らすことが出来ます。

【歯周病】

歯周病は、歯と歯茎の間の隙間(歯周ポケットといいます。) に細菌が侵入し、歯肉に炎症を起こし、歯を支える「歯槽骨」を溶かしてしまい、歯がグラグラする状態になってしまう病気のことです。虫歯とは違い、痛みが出ることは少なく、気づかないうちに症状が進行し、歯肉からの出血があったりして気づいた頃には歯が自然と抜け落ちてしまうほど重症になることがあります。歯を失ってしまう原因の約80%が歯周病か虫歯だと言われています。
歯周病は、特に初期の段階では自覚症状がほとんどないので、歯科医院で検査を受けなければ正確な診断を行うことはできません。歯周病の検査は、プローブという針状の器具を使って歯周ポケットの深さを調べるプロービング検査、エックス線写真によって歯槽骨の状態を調べるレントゲン検査、歯周病の原因となる歯の周囲の汚れ(プラーク)の付着状況を調べる検査などがあります。 まずこれらの検査を行い、歯周病の進行度を調べたあと、歯みがき指導や歯石除去により歯をきれいにします。重度の場合は検査や歯石除去を何度か繰り返しますが、それでも歯周ポケットが減少しない場合は外科的治療を行うことがあります。どちらの場合も、治療後は定期的にメインテナンスを行い、安定した状態が続くよう努めます。